どのシフト表アプリが合うかは、「シフト表がどう届くか」でほぼ決まります。 自分で毎月シフトを入れて、給料の見込みも知りたいのか。決まったパターンを繰り返すだけなのか。それとも、職場が作った表が紙やLINEの画像で送られてくるのか。この記事では、日本のApp Storeでよく使われているシフト表アプリを7つ並べて、それぞれ何ができて誰に向くかを整理します。
私たちはこの7つのうちの1つ、Lumicalを作っています。その前提で読んでください。ほかの6つは、App Storeの説明文と評価(2026年8月時点)をもとに書いています。私たちが実際に使い込んで採点したものではありません。評価の数字は日々変わるので、目安として見てください。
シフト表アプリは3タイプ(給料計算型、カレンダー型、写真読み取り型)
名前はどれも「シフト」で始まりますが、中身は3つに分かれます。
給料計算型。 シフトを登録すると、時給から今月の給料を計算してくれます。深夜手当、交通費、扶養の壁まで見るものもあります。バイトやパートで、いくら稼げるかが気になる人向けです。シフトボード、シフト手帳、Saigenのシフトカレンダーがここに入ります。
カレンダー型。 早番、遅番、夜勤といったボタンを日付に置いていく方式です。1か月分を数十秒で登録できることを売りにしています。給料より、予定の見やすさと家族への共有を重視する人向けです。シフカレ、シフター、シフトナがここです。
写真読み取り型。 職場が配ったシフト表を撮影して、その内容をカレンダーに入れます。自分で組む機能はありません。渡された表を打ち直す作業をなくしたい人向けです。この記事ではLumicalだけがここに入ります。
境界はきれいではありません。シフターには給料計算があり、Saigenのアプリにはカレンダー同期があります。ただ、自分がどのタイプを探しているかを先に決めると、7つを見る目が変わります。
シフトボード(リクルート)
シフトボードは、この中でいちばん多く評価されているアプリです。App Storeの評価は4.7、評価数は52万件を超えています(2026年8月時点)。2位以下とは桁が違います。説明文によると1,100万ダウンロードで、バイトの給料計算とシフト管理が中心です。複数の勤務先の掛け持ち、深夜時給や交通費の計算、税金や社会保険料に関する機能、シフトのアラート通知が挙がっています。Airシフトと連携すれば、勤務先に希望シフトを提出することもできます。
向いているのは、自分でシフトを入れて、月末にいくらになるかを追いたい人です。掛け持ちしているならなおさらです。ストアの表記は無料です。
シフト勤務カレンダー / シフカレ(Ebisu Soft)
シフト勤務カレンダー、通称シフカレは、2012年から続くカレンダー型の定番です。評価は4.4、評価数は約4万6千件(2026年8月時点)。説明文では300万ダウンロードとあります。早番、遅番、夜勤などのパターンを作り、ボタンを順に押して登録する方式で、1か月分が20秒ほどで入力できるとしています。パターンごとに表示名、色、勤務時間、休憩時間を編集できます。日ごとのメモ、絵文字アイコン、出勤時間に合わせたアラーム、カレンダーを画像として保存して共有する機能も、無料で使えると書かれています。
給料計算は前面に出ていません。自分のシフトを見やすく持ち歩きたい、手帳代わりに使いたい人向けです。ストアの表記は無料です。
シフト手帳(TownWiFi)
シフト手帳は「シフト手帳 byGMO」として配信されている給料計算型です。評価は4.5、評価数は約3万2千件(2026年8月時点)。説明文の売りは、ファイナンシャルプランナー監修の給料計算です。時給と勤務時間から、深夜手当、残業代、交通費、休日出勤まで自動で計算し、扶養の残額や「給料日まであと何日」を表示するとあります。対象はアルバイト、パート、派遣、正社員、フリーランスと幅広く、複数の勤務先もまとめられます。
給料計算の細かさで選ぶなら、シフトボードと並べて比べる候補です。とくに扶養の範囲内で働く人を意識した作りです。ストアの表記は無料です。
シフト管理と給料計算のシフトカレンダー(Saigen)
シフト管理と給料計算のシフトカレンダーは、Saigenのアプリです。評価は4.5、評価数は約1万2千件(2026年8月時点)。説明文では70万人が使ったとあります。給料計算型ですが、機能の幅が広いのが特徴です。よく使うシフトを「お気に入りシフト」に登録して一瞬で入力する、曜日パターンで「繰り返しシフト」を一括登録する、11種類のホーム画面ウィジェット、LINEやSNSへのシフト画像共有、単発バイトの記録、データバックアップ。給料は時給と日給を選べて、締め日や給料日、深夜や早朝の設定、税金や保険料まで細かく設定できるとしています。
この記事の視点で大事なのは、「カレンダーアプリへのシフト予定同期」が挙がっている点です。専用アプリの中だけで完結せず、iPhoneのカレンダーにも出せるなら、家族との共有や他の予定との重なり確認がしやすくなります。ストアの表記は無料です。
シフター / SHIFTAR(Kosuke Hamada)
シフターは、個人開発者のKosuke Hamadaによるカレンダー型です。評価は4.4、評価数は約7千件(2026年8月時点)。説明文は「紙のカレンダーにペンで書き込むように」使えることを強調していて、早番や夜勤のボタンをワンタッチで置いていけば、1か月分が30秒で終わるとしています。給料計算もあり、次の給料日にいくらもらえるか、今日までに働いた分がいくらかを表示します。
もう1つ、iPhone標準カレンダー(iCloudカレンダー)に対応していると書かれています。ほかのカレンダーアプリで入れた予定と並べて見られる点は、カレンダー型の中では珍しい方です。ドイツなど海外のストアでも同じアプリが配信されています。ストアに表示されている最終更新は2025年3月です。表記は無料です。
シフトナ(TRYT、看護師向け)
シフトナは、看護師向けに作られたカレンダー型です。配信元はTRYT、ストアのカテゴリは「メディカル」です。評価は4.4、評価数は約1万5千件(2026年8月時点)。説明文によると、勤務を色分けして表示し、複雑な夜勤の組み合わせもひと目で分かるようにしています。看護師同士でシフトを共有する、LINEやメールでカレンダーを送って家族に伝える、夜勤明けの休息時間を把握する、といった看護現場向けの機能が並びます。
病棟のシフトはパターンが多く、紙の表や口頭の確認で行き違いが起きやすい。説明文はそこを出発点にしています。介護職向けには、同じ会社の「シフトカイゴ」があります。ストアの表記は無料です。
Lumical(私たちのアプリ)
Lumicalは、私たちが作っている写真読み取り型です。日本のApp Storeでの評価はまだ付いていません(2026年8月時点)。配信開始は2025年11月で、上の6つより新しいアプリです。
やることは1つです。シフト表の写真を読んで、1件ずつの勤務としてiPhoneのカレンダーに入れます。紙の表を撮影しても、LINEで届いた画像やPDFのスクリーンショットをそのまま読み込んでもかまいません。1枚から1か月分をまとめて抽出し、保存する前に確認画面で内容を直せます。保存先はApple カレンダーです。夜勤のように日をまたぐ勤務は、正しい日付に入ります。手入力でここがずれる話は、シフト表をカレンダーに取り込む記事に書きました。
できないことも書いておきます。給料計算はありません。シフト希望の提出も、同僚との共有も、ローテーションの自動生成もありません。共有は、保存先のカレンダー側の共有機能に任せる設計です。
料金は、無料で3回までスキャンできます。その後はProで、週額、年額、買い切りがあります。価格は国によって違うので、App Storeで確認してください。向いているのは、毎月のシフト表が画像で届いて、それを人間が打ち直している人です。自分でシフトを組む人には、上の6つの方が合います。
勤務表を渡される側と作る側は別のアプリ
「シフト表 アプリ」で検索すると、「シフト表作成」や「シフト作成アプリ」も一緒に出てきます。これは店長や主任など、人を配置して表を作る側のアプリです。誰がいつ入るかを組んで、出力して配るところまでが仕事です。この記事の7つは、その表を受け取る側、つまり自分の勤務だけを管理する人のためのアプリです。作る側のアプリを個人のシフト管理に使うと、使わない機能に囲まれます。逆も同じです。検索結果には両方が混ざるので、名前に「作成」が入っているかどうかで見分けてください。
自分のシフト表にはどれが合うか
- バイトやパートで、今月いくらになるかを知りたい。掛け持ちもある。 シフトボードかシフト手帳。扶養の範囲を細かく見たいならシフト手帳、いちばん多くの人が使っているものを選ぶならシフトボード。
- 自分でシフトを入れて、細かく設定したい。ウィジェットや標準カレンダーへの同期も欲しい。 Saigenのシフトカレンダー。
- 給料はいい。シフトを見やすく持ち歩いて、家族に画像で送りたい。 シフカレ。
- ほかのカレンダーアプリの予定と一緒に見たい。ボタンで入力するのは苦にならない。 シフター。
- 看護師で、同僚とシフトを見せ合う。 シフトナ。
- シフト表が毎月、紙かLINEの画像で届く。夜勤が混ざる。打ち直す時間をなくしたい。 Lumical。
- シフトが完全な固定パターンで、例外がない。 アプリは要りません。次の項目へ。
自分のシフトパターンを1年分見る
4勤4休や3交代のように決まったパターンで回っているなら、アプリより先に、1年分のカレンダーを見た方が早いことがあります。シフトパターンのページでは、開始日を選ぶだけで、その年の出勤日、休み、完全に空く土日の回数を数えられます。カレンダーファイルとして無料で取り込めるので、iPhoneの標準カレンダーにそのまま入ります。
パターンの仕組みそのものは、4勤4休、4勤2休、2交代と3交代の記事に書きました。2026年の日付で見るなら、4勤4休の2026年カレンダーがその例です。
毎月のシフト表が写真で届くなら、App StoreでLumicalを入手して、無料の3回で自分のシフト表が読めるか試してください。合わなければ、上の6つから選んでください。